2011年01月30日
児童福祉施設における虐待について
記事に取り上げた児童福祉施設における虐待について、厚労省から説明を受けました。
調査結果については先日の記事に記した通りでありますが、
説明をお聞きして、新たに感じた問題点を挙げると、
・09年の児童福祉法改正により、
児童養護施設、児童自立支援施設、乳児院、里親など児童福祉施設における虐待について通告義務は課されたものの、
一般家庭における虐待に比べ、
虐待の早期発見や児童の安全確認などの規定の法整備が不十分ではないか。
・都道府県市別に見ると、67都道府県市中、25都府県市で、被措置児童等虐待の事実が確認された。
東京都9件、神奈川県6件、茨木県1件、栃木県2件、埼玉県3件、山梨県2件、静岡県3件、愛知県1件、滋賀県3件、京都府3件、大阪府6件、兵庫県5件、和歌山県1件、香川県1件、愛媛県2件、福岡県1件、佐賀県2件、宮崎県1件、沖縄県4件、国立3件
となっており、
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、群馬県、千葉県、新潟県、富山県、石川県、福井県、長野県、福井県、三重県、奈良県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、高知県、長崎県、熊本県、大分県、鹿児島県
では確認されていない。
実際に児童福祉施設における虐待がない可能性もあるが、
厚労省が通告内容や件数の確認を行ったところ、
自治体によって職員の対応にばらつきがあり、
通告があった際の対応や事実確認に問題がある可能性もある。
虐待が確認されていない自治体で、本当に1件もないとは考えにくい。
現実問題として、児童相談所の職員の人数が不足していることから、
一般家庭における虐待等の対応に追われ、児童福祉施設にまで手が回らない現状もあるという。
・最近の傾向として、様々な障害を持った児童が増えていることから、対応が困難になってきている。
にもかかわらず、児童福祉施設の職員も物理的に不足、また給料が安いために専門性も不十分との指摘もある。
こうした問題点から、これから行うべき対策として、
・児童相談所および児童福祉施設の職員の増員、および体制の強化
・児童福祉施設における虐待について、各自治体の積極的な対応の義務化
・第三者機関による児童への直接聞き取り調査の実施
などが考えられる。
怪我や病気で苦しんでいる患者さんを、病院で更に傷つけるようなことがあれば、
社会的にも政治的にも大きな問題として取り上げられるはずです。
家庭で虐待にあった子供が、児童福祉施設においても職員から虐待されることは、
絶対にあってはならない、絶対に許しがたい問題であり、
現実に虐待が報告されている以上、社会全体の問題として再発防止に努めなければなりません。
これからも引き続き、児童福祉施設における虐待について大きな関心を持って取り組んでいきたいと思います。
調査結果については先日の記事に記した通りでありますが、
説明をお聞きして、新たに感じた問題点を挙げると、
・09年の児童福祉法改正により、
児童養護施設、児童自立支援施設、乳児院、里親など児童福祉施設における虐待について通告義務は課されたものの、
一般家庭における虐待に比べ、
虐待の早期発見や児童の安全確認などの規定の法整備が不十分ではないか。
・都道府県市別に見ると、67都道府県市中、25都府県市で、被措置児童等虐待の事実が確認された。
東京都9件、神奈川県6件、茨木県1件、栃木県2件、埼玉県3件、山梨県2件、静岡県3件、愛知県1件、滋賀県3件、京都府3件、大阪府6件、兵庫県5件、和歌山県1件、香川県1件、愛媛県2件、福岡県1件、佐賀県2件、宮崎県1件、沖縄県4件、国立3件
となっており、
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、群馬県、千葉県、新潟県、富山県、石川県、福井県、長野県、福井県、三重県、奈良県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、高知県、長崎県、熊本県、大分県、鹿児島県
では確認されていない。
実際に児童福祉施設における虐待がない可能性もあるが、
厚労省が通告内容や件数の確認を行ったところ、
自治体によって職員の対応にばらつきがあり、
通告があった際の対応や事実確認に問題がある可能性もある。
虐待が確認されていない自治体で、本当に1件もないとは考えにくい。
現実問題として、児童相談所の職員の人数が不足していることから、
一般家庭における虐待等の対応に追われ、児童福祉施設にまで手が回らない現状もあるという。
・最近の傾向として、様々な障害を持った児童が増えていることから、対応が困難になってきている。
にもかかわらず、児童福祉施設の職員も物理的に不足、また給料が安いために専門性も不十分との指摘もある。
こうした問題点から、これから行うべき対策として、
・児童相談所および児童福祉施設の職員の増員、および体制の強化
・児童福祉施設における虐待について、各自治体の積極的な対応の義務化
・第三者機関による児童への直接聞き取り調査の実施
などが考えられる。
怪我や病気で苦しんでいる患者さんを、病院で更に傷つけるようなことがあれば、
社会的にも政治的にも大きな問題として取り上げられるはずです。
家庭で虐待にあった子供が、児童福祉施設においても職員から虐待されることは、
絶対にあってはならない、絶対に許しがたい問題であり、
現実に虐待が報告されている以上、社会全体の問題として再発防止に努めなければなりません。
これからも引き続き、児童福祉施設における虐待について大きな関心を持って取り組んでいきたいと思います。
Posted by 徳田たけし at
10:39
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2011年01月23日
児童施設職員による虐待
1/21の朝日新聞。
39面に信じられない衝撃の記事。
勝手ながら、記事をそのまま転載します。
児童施設職員らの虐待が2009年度に全国で59件あり、120人が被害を受けていたことが、
厚生労働省の初めての全国集計でわかった。
09年の児童福祉法改正により、児童福祉施設などでの虐待に通報義務が課せられた。
09年度に全国の児童相談所や都道府県への虐待通報は214件あり、
調査した198件のうち虐待と確認できたのが59件。
虐待かどうか判断がついていないケースも18件ある。
59件の施設別内訳は児童養護施設が29件、
児童自立支援施設、里親が各9件、
知的障害者施設、児童相談所が各4件、その他4件。
虐待の種類は身体的虐待が約7割、心理的虐待、性的虐待が各1割強。
両親を亡くしていたり、虐待などにより、行き場のない子供たちが、
児童養護施設や里親の下で虐待にあっているなど、絶対にあってはならないことであり、許せないことである。
09年度の報告義務が課せられてから、11年の今になって公表されたが、
それでは、これまでに何らかの対策が講じられてきたのだろうか。
一つ一つの事案を対処していたとしても、
制度の見直しや厳罰化など対策は
何の改善もされておらず、今も虐待に苦しんでいる子供がいる可能性がある。
すぐにでも、厚労省へ詳細を問い合わせてみたい。
それにしても、こんな重大なことを何故テレビも大きく取り上げないのだろうか。
私は決して朝日を贔屓にしているわけではないが、
どの新聞をめくっても朝日以外にはどこにも報道されていないのだ。
これは絶対に許されない犯罪であり、
社会全体の責任として考えなくてはならない問題であることから、
マスコミがもっと重大性をもって大きく取り上げ、
国民の皆様の大きな関心を呼ぶことに努めて頂きたい。
来週にでも、厚労省へ問い合わせた結果をご報告致します。
39面に信じられない衝撃の記事。
勝手ながら、記事をそのまま転載します。
児童施設職員らの虐待が2009年度に全国で59件あり、120人が被害を受けていたことが、
厚生労働省の初めての全国集計でわかった。
09年の児童福祉法改正により、児童福祉施設などでの虐待に通報義務が課せられた。
09年度に全国の児童相談所や都道府県への虐待通報は214件あり、
調査した198件のうち虐待と確認できたのが59件。
虐待かどうか判断がついていないケースも18件ある。
59件の施設別内訳は児童養護施設が29件、
児童自立支援施設、里親が各9件、
知的障害者施設、児童相談所が各4件、その他4件。
虐待の種類は身体的虐待が約7割、心理的虐待、性的虐待が各1割強。
両親を亡くしていたり、虐待などにより、行き場のない子供たちが、
児童養護施設や里親の下で虐待にあっているなど、絶対にあってはならないことであり、許せないことである。
09年度の報告義務が課せられてから、11年の今になって公表されたが、
それでは、これまでに何らかの対策が講じられてきたのだろうか。
一つ一つの事案を対処していたとしても、
制度の見直しや厳罰化など対策は
何の改善もされておらず、今も虐待に苦しんでいる子供がいる可能性がある。
すぐにでも、厚労省へ詳細を問い合わせてみたい。
それにしても、こんな重大なことを何故テレビも大きく取り上げないのだろうか。
私は決して朝日を贔屓にしているわけではないが、
どの新聞をめくっても朝日以外にはどこにも報道されていないのだ。
これは絶対に許されない犯罪であり、
社会全体の責任として考えなくてはならない問題であることから、
マスコミがもっと重大性をもって大きく取り上げ、
国民の皆様の大きな関心を呼ぶことに努めて頂きたい。
来週にでも、厚労省へ問い合わせた結果をご報告致します。
Posted by 徳田たけし at
08:53
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