2013年07月29日
非正規雇用の増加
(参院選、朝仁にて街頭演説)
参議院の選挙中、
とても気になった報道がありました。
それは、
7月12日に総務省が発表した2012年の就業構造基本調査について。
その調査結果によると、
派遣やパートなど非正規雇用で働く人が2042万人となり、
初めて2000万人を超え過去最高。
07年の前回調査より152万人増え、
雇用者全体に占める割合も38.7%となっています。
バブル経済が崩壊して以降、厳しい経済状況の中、
企業は人件費を抑制するため、非正規雇用を増やす傾向にありました。
しかし、
この非正規雇用については低賃金で何の保証もなく過酷な労働環境で働かされるなど、
様々な問題が指摘されています。
また、
この20年の間に格差が拡大し低所得者が増加したことが消費全体を冷え込ませデフレを助長していたことを考えると、
企業が非正規雇用を増やして人件費を抑制することで利益を増やすことが、経済全体にとって良いことだとは思えません。
安倍政権がこれから経済の再生を図る上で最も重要なことは、
国民の皆様一人ひとりの所得を増やして消費を拡大し経済全体の底上げをすることであり、
金融緩和によりマネタリーベースを増やした分、そのお金を大企業や資本家にだけ集中させてはならず、
地方や中小企業、国民の皆様一人ひとりにしっかりと行き渡るようにしなければならないということです。
そこで私は古くからの日本型経営をもう一度見直すべきではないかと考えています。
戦後、敗戦国となった日本が奇跡的な経済成長を遂げた背景には、
誰もが安心して働き将来設計まで描ける終身雇用制度が他国に比べ充実していたことも一つの要因としてあったのではないでしょうか。
これ以上、非正規雇用を増やさないためには、
正社員の人数を増やした企業には法人税を軽減したり、社会保険制度の見直しなど、
非正規雇用の減少に繋がる政策を強化しなければならないと考えています。
Posted by 徳田たけし at 08:46│Comments(0)